ゴールデンウィークにDIYを考えているあなたへ
- 店長 弘

- 4月21日
- 読了時間: 4分
更新日:6月3日
もうすぐゴールデンウィークですね。
連休を使って、「外壁のひび割れを直そう」「ウッドデッキを作ろう」と考えているお父さん、多いと思います。
家族のために、家を良くしようとするその気持ち。これは本当に素晴らしいです。
……ですが、プロとして一つだけ、はっきり言わせてください。
「外壁の補修とウッドデッキDIYだけは、今すぐやめてください」
良かれと思ったその行動が、数年後に数十万〜数百万円の修理費に変わるケースを、私は何度も見てきました。
今日はその理由を、現場のリアルでお話しします。
外壁補修の落とし穴
①「普通のシリコン」は“塗装を殺す”材料です
外壁にひび割れを見つけたとき、多くの方がホームセンターで手に取るのが「シーリング材」。
ですがこれ、外壁に使うと――
その部分だけ、一生塗装ができなくなります。
理由はシンプルで、シリコンは“水も塗料も弾く素材”だからです。
後から外壁塗装をしようとしても、その部分だけ見事に弾かれて、色が乗りません。
結果どうなるか?
・専用プライマーで無理やり処理・もしくは全部削り落とし
つまり、余計な手間と費用が確実に発生します。
「安く済ませた」はずが、一番高くつくパターンです。
※外壁には必ず「変成シリコン」など、塗装可能な材料が必要です。
②シーリングは“隙間埋め”ではなく「揺れを逃がす装置」
「隙間がある=埋めればいい」
これは半分正解で、半分間違いです。
外壁のシーリングの本当の役割は――
“動きを吸収するクッション”です。
・地震の揺れ・気温による膨張・収縮
これらを逃がすために、あえて“動ける構造”になっています。
つまり、
ガチガチに埋めるほど、逆に危険。
ここが、プロとDIYの決定的な違いです。
③やってしまいがちな「3面接着」は、外壁を割ります
DIYで最も多い失敗がこれです。
シーリングを奥までぎっしり詰めると、
・右の壁・左の壁・奥(底)
3ヶ所すべてに接着してしまいます。
これを「3面接着」といいます。
本来は「2面接着」でなければいけません。
なぜか?
シーリングはゴムのように伸びて、揺れを逃がす必要があるからです。
でも3面接着になると、動けません。
結果――
逃げ場を失った力が、外壁ボードを直撃します。
そして、
「バキッ」と割れます。
私たちはこれを防ぐために、「ボンドブレーカー」というテープを使い、
絶対に奥に接着しない設計で施工しています。
ここは、見よう見まねでは絶対に再現できないポイントです。
ウッドデッキの危険性
④手作りウッドデッキは「シロアリの入口」になる

そしてもう一つ、見逃せないのが庭のDIYです。
・安価な木材
・不十分な防腐処理
・地面に直接接している構造
この条件が揃うと――
そこはシロアリにとって“最高の住処”になります。
湿って腐り始めた木材は、いわば「ごちそう」です。
さらに怖いのはここからです。
・庭 → 基礎 → 家の内部・場合によっては隣家へ
被害が広がると、ご近所トラブルに発展するケースもあります。
結論:DIYは“内装まで”にしておくのが正解です
DIYそのものを否定するつもりはありません。
・壁紙・棚・収納
こういった室内のDIYは大歓迎です。失敗しても、やり直しが効きます。
ですが、
・雨風を防ぐ外回り・構造に関わる部分・シロアリに直結する木部
ここだけは、完全に別物です。
ここを間違えると、
「家の寿命」そのものを削ります。

もし、すでにやってしまっていたら
・シリコンで埋めてしまった
・デッキがぐらついてきた
・ひび割れが再発している
もし一つでも当てはまるなら、「まだ大丈夫なうち」に見ておくべきです。
外から見えない劣化は、想像以上に進んでいることがあります。
私は現場では、HIKMICRO B20S のような機器も使いながら、ごまかしの効かない状態チェックを行っています。
「大丈夫ですよ」で終わらせるのではなく、必要なこと・やらなくていいことを含めて、正直にお伝えします。




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