■豪雨に備える DIYでできるサッシまわりの緊急点検と「変成シリコン」補修ガイド


こんにちは。リンクツリーリフォームの牧です。
台風や線状降水帯による記録的な豪雨。こうした猛烈な雨で一番怖いのは、強風によって「下から上」「真横」から吹き付ける水圧です。
普段の雨なら問題なくても、暴風雨になると途端に雨水が浸入してくる代表的な弱点が「サッシ(窓枠)のまわり」です。
今回は、大雨のシーズンを迎える前にご自身でできる点検ポイントと、1階の手が届く範囲で実践できる「DIYコーキング補修」の具体的な手順を解説します。
■なぜ「サッシの上」から雨漏りするのか
窓まわりからの雨漏りで最も多いのが、サッシの「上辺(まぐさ部分)」のコーキング切れです。

横殴りの雨が外壁を伝って落ちてくる ↓サッシの上枠に水が溜まる ↓劣化したコーキングの隙間から、風圧で建物内部へ押し込まれる
特に築7〜10年を超えると、新築時のコーキングが痩せて隙間が空いたり、ひび割れたりして防水機能を失っています。
■補修材は絶対に「変成シリコン」を選ぶこと
ホームセンターの補修材コーナーに行くと、似たようなチューブが並んでいて迷うはずです。ここで間違えると、後で大変なことになります。
【絶対にNG 普通のシリコンシーラント】
お風呂場やキッチン用の安価なシリコンは、外壁に使ってはいけません。シリコンオイルが染み出して外壁を黒く汚すうえ、将来外壁塗装をするときに塗料を完全に弾いてしまい、ペンキが乗らなくなります。
【正解 変成シリコン(外壁用)】
パッケージに「変成シリコン」「変成シリコーン」と書かれたものを選んでください。耐候性があり、将来的に上から塗料を塗ることも可能です。
■お家でできるサッシ上の補修手順(4ステップ)
道具はすべてホームセンターで揃います(変成シリコン、コーキングガン、マスキングテープ、ヘラ)。
【1.清掃と乾燥】
サッシの上のホコリ、泥、コケをブラシや雑巾できれいに取り除きます。水分が残っていると接着しないため、完全に乾燥している晴れた日に行ってください。
【2.マスキングテープを貼る】
サッシの金属部分と外壁側の両方に、隙間を挟むようにテープをまっすぐ貼ります。ここをサボらないことが、きれいに仕上げるコツです。
【3.充填(コーキングを打つ)】
コーキングガンの引き金をゆっくり引きながら、ひび割れや隙間を埋めるように少し多めに充填します。
【4.ヘラで均してテープを剥がす】
専用ヘラ(指に少し水をつけて代用も可)でグッと押し込むように表面を平らに均します。均し終えたら、乾く前(打った直後)にマスキングテープをゆっくり剥がします。
■命に関わる DIYで絶対にやってはいけない境界線
現場を数多く見てきたプロとして、これだけは強くお伝えしておきます。

【2階の窓枠補修は絶対に自分でやらないこと】
脚立やハシゴを使った高所作業は、プロでも命綱をつける危険な作業です。一般の方が2階の窓枠に身を乗り出して補修するのは極めて危険ですので、絶対にやめてください。
【水抜き穴(サッシ下部の隙間)を塞がないこと】
サッシの下側には、内部に入った水を外に排出するための「水抜き穴」が設計されています。下枠の隙間を良かれと思ってコーキングで完全に埋めてしまうと、逃げ場を失った雨水が室内に逆流します。
■店長・牧からの本音メッセージ

ご自身でできるメンテナンスは、あくまで「1階の手の届く範囲の応急処置」です。
線状降水帯のような猛烈な水圧に家全体で耐えるためには、サッシまわりだけでなく、外壁全体の目地や、壁自体の防水性が保たれているかをトータルで見極める必要
があります。
「2階の窓まわりもコーキングが切れていそうで不安」「うちの外壁、線状降水帯の水圧に耐えられるか見てほしい」
そう思われた方は、無理に高所に登らず、プロにご相談ください。リンクツリーでは、建物を傷つけることなく雨漏りリスクや隙間風を診断できる専門器具を用いたチェックを行っています。




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