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【夏の酷暑対策】庭の人工芝やウッドデッキが「凶器」になる理由と、プロが教える「最強のパッシブデザイン」

執筆者の写真: 店長 弘
店長 弘
8月17日
読了時間: 4分
緑色の格子柄の倉庫が庭に置かれ、周囲は木々と赤い葉の低木が生える。芝生が広がり、曇り空の穏やかな雰囲気。

「せっかくの庭なのに、熱すぎて子どもを出せない……」

「2階の寝室が、夜になっても全然冷えない……」

「エアコンを24時間つけているのに、電気代だけが増えていく……」


思い当たる節はありませんか。

近年の日本の夏は、「気合」でも「エアコンの設定温度を下げる」でも、もう乗り切れません。問題はあなたの忍耐力ではなく、家の性能にあります。

20年・3,200棟の現場を見てきた私が、「パッシブデザイン」の視点から、家を根本から涼しくする方法をお伝えします。

1. そもそも「パッシブデザイン」とは何か?


パッシブデザインとは、エアコンなどの機械に頼り切るのではなく、太陽・風・熱といった自然エネルギーを、建築の工夫でコントロールする考え方です。


近代的な一軒家が青空の下の芝生の庭に建つ。ガラスドアから見える家具が洗練された雰囲気を演出している。

  • 夏は「遮熱」……太陽の熱を、家の中に入れない。

  • 冬は「断熱・蓄熱」……太陽の熱を取り込み、逃がさない


この原則を正しく実践するだけで、エアコンの効きは劇的に変わります。逆に言えば、パッシブデザインが機能していない家は、エアコンをいくら強くしても「ザルに水を注ぐ」状態が続きます。

2. 実は危ない「人工芝・樹脂デッキ」の落とし穴


「メンテナンスが楽だから」という理由で選ばれることの多い人工芝や樹脂製ウッドデッキ。おしゃれに見えるこれらの素材、夏場の表面温度は60℃を超えることも珍しくありません。

木製デッキと白い横板の壁がある屋外の風景。影が幾何学模様を作り出し、平和で静かな雰囲気を醸し出している。

なぜそこまで熱くなるのか。理由は2つあります。

① 人工素材は「熱を溜め込む」性質がある

天然芝や無垢の木材は、ある程度熱を放散します。しかし樹脂やプラスチックは蓄熱性が高く、日が当たるほど温度が上がり続けます。

② 庭の熱が「照り返し」として室内に入ってくる

熱くなった庭は、赤外線(輻射熱)を窓に向けて放射し始めます。カーテンを閉めても、熱そのものは室内にどんどん流入します。これが、「エアコンをつけているのに1階がなかなか冷えない」現象の正体です。


▶ お子様・ペットを庭で遊ばせるなら「オーニング」が必須!?


青空の下、白と黒のストライプのテントが伸び、日差しが差し込み、平和で穏やかな雰囲気を醸し出している。

庭のプール遊びで本当に怖いのは、水温よりも輻射熱(ふくしゃねつ=熱を持った物体から放射される目に見えない熱線)です。パラソルは日差しを遮りますが、地面からの照り返しは防げません。


有効なのは、窓の「外側」にオーニング(大型日よけ)を設置すること。室内への熱の流入を約80%カットでき、エアコン代の削減にも直結します。ポイントは「室内のカーテン」ではなく、「外側で遮る」こと。熱は一度室内に入ると、もう追い出せません。

3. 家全体の温度は「屋根と外壁」が決めている


庭の対策も大切ですが、家全体の夏の暑さを根本から左右するのは、屋根と外壁の断熱性能です。

特に築15年以上の建売住宅の多くは、当時の断熱基準で建てられており、近年の酷暑には対応しきれていないのが実情です。「建売だから仕方ない」と諦めている方も多いですが、後から性能を上げることは、十分できます。


私がおすすめしているのが、「カバー工法」による外張り断熱です。

なぜカバー工法がパッシブデザインに最適なのか

既存の屋根・外壁の上に高断熱材を重ねるカバー工法は、いわば「家全体に、最新の断熱魔法瓶を着せる」工事です。

上の写真はブラウンの家、青空。下の写真はリフォーム後、ネイビーとブラウンの家、白い壁、晴天。BEFORE、AFTERの文字あり。

① 外張り断熱で、構造体ごと守る

断熱材を「外側」に施工するため、柱や梁が蓄熱しません。夜になっても室内が冷めにくい「夜間高温」の問題が大幅に改善されます。


② アルミ外壁で、熱を「反射」させる

私が推奨する「アルミ外壁(アルミサイディング)」は、熱反射率が高く、建物の劣化を防ぎながら室温上昇を抑えます。塗装の持ちも良く、長期的なメンテナンスコストの削減にもつながります。


③ 住みながら工事できる

既存の壁を解体しないため、仮住まいや大規模な引越しが不要です。生活を変えずに、家の性能だけをアップデートできます。

夏を涼しく過ごすための3ステップ


リンクツリー店長
リンクツリー店長 牧  弘

Step 1|庭の素材の「熱」を知る

人工芝・樹脂デッキは蓄熱する。オーニングで「影」を物理的に作り、照り返しを断つ。


Step 2|熱は「外側」で止める

室内のカーテンは気休め。窓の外側に日よけを設置し、熱が侵入する前に防ぐ。


Step 3|外装そのものを「遮熱体」にする

カバー工法で外張り断熱を施し、家全体を魔法瓶化する。これが最も根本的な解決策。


「建売だから暑くて当然」——そう諦める必要はありません。 パッシブデザインの原則は、新築だけのものではありません。今の家に、今から施せます。

気になる点がある方は、まず一度ご相談ください。現地を見れば、どこから手をつけるべきかが見えてきます。


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